lopeeeのブログ

今をよく生きたい

共存

先日、友人の誘いでアラフォー独身貴族達とアクティビティに行ってきて、帰りの車の中で恋愛の話になった。

詳しく話したわけではないけど、本当に好きだったことと終わりがすっきりしなかったことを話した。彼はただただ相槌しながら聞いてくれて、眉間にしわを寄せながらひどい男だなって言った。理論的な人だから、心の中ではそういう扱いをされた関係性に問題があったのではって思っていたかもしれないけど、こんな話を真摯に聞いてくれて少しスッとした。彼が元カレよりも社会的ステータスが高いってこともあったのかもしれない。我ながらみみっちいけど。


そんな彼は、新しい出会いはちょこちょこあるけれど、今は彼女はおらず結婚にも焦っているわけではないらしい。いい人がいればしたいけど、とのことだがどうやら忘れられない元カノがいるらしい。自由奔放でかなり振り回されたらしく、嫌な思い出の方が沢山あるような話しぶりだった。

思い出は美化されるから、よりインパクトが強い出来事と一緒に彼女の存在が強烈に心に焼き付いているのかもしれない。

年をとるごとに恋愛経験は積まれていくし、恋愛の始まり方も定型化していき、予定調和的な恋愛をすることが多くなっていく。先が読めるから新しい恋愛にハマれないのだろうか。


彼の話を聞いていて、忘れられない人を忘れる努力の必要はないけれど、前向きに共存していけたらいいのになって思った。彼、彼女がいてくれたから今の自分がいる。あの時、あの瞬間のお互いの気持ちは確かに本物だった。今は別々の人生だけど、短い間でも交われてよかったっていう気持ちと、今後は交わらない存在であることを事実として認識して。

新しい誰かと、条件の比較対象としてひょっこり顔を出してこないように。頭ではなく、心で感じることを最優先にして。


すぐには難しいことかもしれないけど、自分自身で他の誰かを心から愛し愛する可能性を潰したくない。

そんなことを思いながら、助手席から彼の住んでいる街と彼との思い出を誰かの思い出のように俯瞰した。